家族三世代での同居世帯であったり、その三世代で関わる機会が多い場合、
祖父母のわがままな態度が悩みになっているという方は非常に多いようです。
特に、おじいちゃんがわがままだというケースはとても多く、
Yahoo知恵袋、発言小町など、その他様々な場所でおじいちゃんのわがままさにうんざりしている方の声が見受けられます。
詳しくは、以下のリンク先の相談などを実際にご覧になってみてください。
ただ、もちろんおじいちゃんは全員がそのようにわがままであるわけではありませんし、
実際、私の亡くなった祖父も最後までとても控えめな性格の方でした。
しかし、中には高齢になって性格がわがままになってしまったり、
もともとわがままだった性格に、さらに拍車がかかってしまうような方々もいます。
では、なぜ人は高齢になるとわがままになりやすいのでしょうか?
そして、一緒に住んでいる家族はどう接するべきなのでしょうか?
様々な方の見解をもとに、詳しくまとめていきたいと思います。
なぜ高齢になるとわがままになりやすいのか?解決策は?
高齢になると、人はわがままになりやすいというのは、世間一般的に多くの方がお感じになっていることだと思います。
ご高齢の方の中には、あまり遠慮なく、思ったことをズバズバと言ってしまう方もいますよね。
では、なぜおじいちゃんおばあちゃんになるとそのように性格が変わってしまうのかというと、
まず、先ほどリンクでご紹介したお悩みの中に、次のような回答がありましたのでご紹介させていただきます。
「自己中心的な86歳の祖父が許せない(30代男性)」に対する回答
(前略)
残念ながら、86年間も生きてきた人間を簡単に変えられません。怒りをあらわにするのは、「自分の存在価値」を認めてもらいたい証し。本当はどこかで寂しいのかもしれません。それを素直に表現できず、怒りを出すことで気がついてほしいのでしょう。強い人には「柔軟な対応」と「間接的な会話」をお勧めします。
(後略)
引用元:産経ニュース
この質問者の方は、祖父の横暴な態度、些細なことに対してもすぐに怒り出す態度に悩んでおり、どうしたら良いのかと相談なさっているようです。
そして、回答に応じているのは
「川村妙慶(かわむらみょうけい)」
という女性の方で、
この方は僧侶でありながら、アナウンサーとしても活動しており、
その活動の一環として、様々な方の人生の相談にものっています。
川村さんは日々ブログで情報発信もしていますので、気になる方は是非そちらもご覧になってみてくださいね。
そして、話は戻りますが、
彼女の回答の内容は、おそらく皆さんも共感できるものだと思います。
確かに今の高齢者の方々の多くは、その根底に寂しさを感じているような気がしますよね。
それに、今の高齢者世代は、ちょうど技術の進歩とは切り離された世代でもあり、
スマホやパソコンなどを使えない方も多く、より孤独を感じやすいといえるのではないでしょうか。
だからこそ、一番身近な存在である家族に、
「自分の存在価値」を認めてもらいたいという無意識な思いから、強くあたってしまうのかもしれません。
ただ、川村さんの回答にもありますように、相手を正そうとするのは実際難しいことのように思われます。
わがままに対して、若い世代から言いたいことがある気持ちも十分にわかりますが、
言った言葉は取り消せませんし、あとでひどいことを言ってしまったと後悔する原因にもなりかねません。
家族である以上、そして相手が高齢者であるということも踏まえて、
出来るだけこちら側が我慢してあげたほうが、お互いにとっても良いのではないでしょうか。
認知症が原因のケースも?
ただ、おじいちゃんおばあちゃんの中には、日に日にわがままさが増大し、
ついには暴力的になったり、奇行が目立つようになるケースもあるようです。
そして、そういった方々の変化には
「認知症」が関与している可能性もあります。
例えば、次のような回答がありましたのでご覧ください。
「わがままな祖父について」に対する回答
大変ですね。心中お察しします。
私の亡くなった父、晩年が同じような感じでした。
元々頭は良く仕事人間なのですが、高飛車で人をバカにするような性格でした。
それが晩年になって、更に度を増してしまい、母や孫にまで手を挙げたり、自殺してやると言って周囲を脅すだけではなく、ベランダにある室外機の上に乗り飛び降りようとしたり、多額の現金を持ってタクシーに乗り込み、とてつもなく遠くまで一人で出歩いたり・・・。
車の運転にもかなり喧しかったです^^;
お陰で、私と母・兄も喧嘩が絶えず・・・
これでは、家族だけでなく本人も辛い思いとすると思い、主人のアドバイスで泣く泣く精神科を受診しました。診察・検査の結果、アルツハイマーと言われました。
元々の性格に加え、病気が父の性格を強暴にしていたんです。
主治医の勧めで薬を服用しましたが、少し性格が穏やかになったと思います。
もし可能なら、そのような診察を受けてみてはどうですか?
何か方法がみつかるかもしれませんよ。
(後略)
引用元:yahoo知恵袋
この回答者の例の場合、もともとの性格に難があったようですが、認知症の発症を機にそれがさらに悪い方向へと悪化してしまったようです。
そのため、あまりにも性格に変化が生じているなと思った場合、わがままさが日に日に悪化してしまっているという場合には、
そういったケアが必要であるという可能性を踏まえて、医師に相談してみると、現状を変えるきっかけになるかもしれません。
まとめ
今回の記事では、特におじいちゃんがわがままであると感じられる場合に、
若い世代はそれをどう受け止め、どのように接するべきなのかということについてまとめました。
家族である以上、他人のようにつけ離すことはできませんし、
冷たい態度をとると、後々自分が後悔する原因にもなりかねません。
また、そのわがままの原因が寂しさにあるのであれば、冷たい態度をとるのは逆効果かもしれませんよね。
もしも相手が間違っていると思うなら、もちろんそう言いたくなる気持ちもわかりますが、
もう相手がご高齢なら、ある程度は仕方ないと思い、気にしないことがお互いに一番良い解決策と言えるのではないでしょうか。
その上で、できるなら若い方から歩み寄ってあげると、何か少しでも良い変化があるかもしれません。