※高齢者マークの目的とは?つけないと罰則はあるの?

初めて免許証を取得すると、その人物は1年の間初心者マークをつけることを義務付けられますが、

高齢者マークの方は、そもそも義務なのかどうかというところが曖昧な方も多いと思います。

結論から申し上げますと、高齢者マークをつけないことによって罰則などが与えられる心配は今のところはまだありません。

つまり、高齢者マークの表示は、初心者マークと違って義務ではないのです。

それでは、なぜ高齢者マークというものが存在しているのか、今回はその標識を存在させる目的について詳しくお話しいたします。

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目次

高齢者マークの目的について

高齢者マークは現在、70歳を超える高齢者の方で、年齢が運転能力の低下に影響していると感じる方が、できる限り自主的につけるようにと法律で定められている運転者標識です。初心者マークと違いその表示は義務ではなく、努力義務とされています。

では、この高齢者マークがそもそも存在する目的は何かと言うと、

簡潔に言えば、周りの車に高齢者が乗っているということを知らせ、事故などにつながりかねない危険運転などを防ぐことがその目的として挙げられます。

というのも、高齢者マークの表示はあくまで努力義務ですが、高齢者マークを表示している車両に対して周りの車が無理な追い越しや割込みをすることは道路交通法違反となり、危険運転を行った周りの車に対して罰則が与えられます。つまり、高齢者マークを表示している車は道路交通法によって保護の対象となるのです。

具体的には、もしそのルールを破り、高齢者マークを表示している車に対して危険な運転をした場合には、

運転者は

初心運転者等保護義務違反

という罪に問われます。

違反点数は1点ですが、反則金は各車両タイプによって異なります。

反則金 違反点数
大型車 7,000円 1点
普通車 6,000円
二輪車 6,000円
小型特殊自動車 5,000円
原付車

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高齢者マークをつけない場合に罰則が与えられる可能性は?

初心者マークの表示が義務であるというのはご存知の方がほとんどだと思いますが、高齢者マークはつけたほうが良いのかどうかというのはご存知ない方も多いと思います。

結論として、先に申し上げましたように高齢者マークの表示は努力義務となっているのですが、

実は以前は、高齢者マークの表示も初心者マークと同様に義務化される予定となっていました。

[aside type=”yellow”]※補足※

2008年6月1日より義務化される予定となっていました。[/aside]

しかし、その改正後の法律が施行される直前で急遽それが取りやめられ、努力義務へと切り替わったのです。

ただ、道路交通法には現在も、75歳以上の高齢者においては高齢者マークの表示を義務付けるという記載があります。

それが「道路交通法第七十一条の五 第二項」であり、以下のように記されています。

(前略)普通自動車を運転することができる免許(以下この条及び次条において「普通自動車対応免許」という。)を受けた者で七十五歳以上のものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。

しかし、現在はその他の条文でこの「七十一条の五 第二項」を適用させないこととなっており、代わりに70歳以上の方の表示を努力義務とすることとなったのです。

[aside type=”yellow”]※補足※

道路交通法附則第二十二条」に「七十一条の五 第二項」を適用させないと記されています。[/aside]

つまり「道路交通法附則二十二条」さえなければ高齢者マークの表示は義務となるため、今後法改正によって表示が義務化される可能性は決して低くありません。

もしそうなった場合、高齢者マークをつけないで走行しているドライバーはやはり道路交通法違反となり、

高齢運転者標識表示義務違反

という罪に問われることとなっています。

違反点数、反則金はそれぞれ以下のようになっています。

違反内容 違反点数 反則金
高齢運転者標識表示義務違反 1点 4,000円

高齢者マークをつけて安全な運転を!

高齢者マークはつけることによる罰則などはありませんので、つけるかつけないかで言ったらつけておいた方が良いことは間違いありません。

[aside type=”yellow”]ただし、高齢者マークは地上0.4mから1.2m以内の前後2か所に表示する決まりとなっています。[/aside]

もしも運転に少し時間が無くなってきたという方は、高齢者マークを表示し、是非安全運転を心がけて運転なさってください。

車を運転していると、やたらと車間距離を詰めてくる運転者もいますが、そういった車に対して慌てることなく、あくまで自分が安全に運転できると思うペースで運転しましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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