今の祖父母世代の方々は、割合的に兄弟も多く、
実際私の祖父も8人兄弟の長男で、一時は15人で一緒に住んでいたこともあるそうですが、
そんな祖父はまさに今回お話しする三世代家族の一員でした。
この三世代家族とは
祖父母世代、子世代、孫世代の三世代が同居している家族のことであり、
孫は既婚でも未婚でも特に関係ありません。(孫にも子供がいれば四世代)
そして、その三世代家族の代表的な例として挙げられるのが、
あの国民的人気アニメ「サザエさん」の家族です。
そこで今回は、そのサザエさんを例として、三世代家族について詳しく解説いたします。
サザエさんの例からわかる「三世代家族」とは?
【ゾロ目記念】『サザエさん』、「作品No.7777」で七夕SPエピソードを放送https://t.co/O6RoR91mD5
プロデューサーは「長い歴史を感じるとともに、これから先もずっと楽しい家族の日常を届けたい」と語った。 pic.twitter.com/w865EsqkUf
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年6月24日
仕事の変化、子世代の独立、寿命の変化などなど、
様々な要因によって、サザエさんの例にみられるような三世代家族は徐々に減少傾向にあるとされているのですが、
サザエさんの例では、
- 祖父母世代
磯野フネ
磯野波平 - 子世代
フグ田サザエ
フグ田マスオ
磯野カツオ
磯野ワカメ - 孫世代
フグ田タラオ
の三世代家族となっています。
ワカメちゃん(9歳)とタラちゃん(3歳)は年齢的にも近いので、兄弟のように感じられますが、
実際は、タラちゃんから見ると、ワカメちゃんは叔母さんという関係なのですね。
私の知り合いにも、年齢が1つしか変わらないのに、叔母さんと呼ばれてびっくりしたというエピソードを話してくれた方がいました。
ちなみに私の母方の祖父は、1番下の兄弟と年齢が18歳も離れており、
以前はそういう家庭も多かったため、サザエさん一家のような三世代家族も多かったのですね。
三世代家族と三世帯家族
三世代家族と似たような単語として三世帯家族という言葉があります。
非常に似た言葉であり、意味的にも似ているような気がしますが、実はここにはいくつかの違いがあります。
まず、そもそも家族の定義とは何か?というところからお話しいたしますが、
「家族」とは一般に
「同じ家に住み生活を共にする、配偶者および血縁の人々。」
とされているのですが、
実際には、勤務や就学によって地方に住んでいるような方も含め家族としますので、
毎日同じ家に住んでいるということは、家族の絶対条件ではありません。
そこで重要になってくるのが「世帯」という考え方であり、
この世帯が、一世帯か二世帯か、そして三世帯かというのは、
「生計を共にしているか否か」という部分で決まります。(広辞苑、厚生労働省定義より)
すなわち、サザエさんの家族で考えてみた場合、
ここには磯野夫婦とその子供、およびフグ田夫婦とその子供が住んでいますが、
- 磯野波平
- 磯野フネ
- 磯野カツオ
- 磯野ワカメ
の4名と
- フグ田マスオ
- フグ田サザエ
- フグ田タラオ
の3名が別々に生計を立てて生活している場合には、
「二世帯家族」ということになります。
この場合、住所は同じですが、磯野波平とフグ田マスオの2人がそれぞれ世帯主ということになります。
三世帯家族の例とは?
もう一度申し上げますが、世帯が別れるかどうかは、生計を共にしているかどうかによって決まります。
そして、三世帯家族は何も、三世代家族である必要はありません。
例えばの話ですが、
もし、タラちゃんが大きくなり、就職し、結婚をして、
磯野波平さんやフグ田マスオさんらと同居することとなった場合について考えてみますが、
この時、カツオとワカメはすでに家を出ているとすれば、
- 磯野波平と磯野フネ夫妻
- フグ田マスオとフグ田サザエ夫妻
- フグ田タラオとフグ田??夫妻
の3夫妻が一緒に住むこととなり、
それぞれが生計を別々にしていれば、三世帯家族であり、かつ三世代家族です。
しかし、もしタラちゃんが逆に家を出て、カツオが誰かと結婚して家に残った場合、
- 磯野波平と磯野フネ夫妻
- フグ田マスオとフグ田サザエ夫妻
- 磯野カツオと磯野??夫妻
の3夫婦が一緒に住むこととなりますが、
それぞれが生計を別にすると、三世帯家族ですが、二世代家族ということになります。
磯野波平に兄弟がいて、急遽一緒に住む例も考えれば、三世帯家族で、一世代家族という例も考えられます。
ちなみに、この「〇世代家族」というものは、あくまでそういうとらえ方があるという話であり、
三世代が同居している家族のことを、三世代家族と言います。
三世代家族は、ここ数十年の間にかなりの減少傾向にあるというデータが出ていますが、
災害が多く、孤独死が問題視されている近年では、親との同居について考えている方も少なくないようです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました(^^)