「いとこ」の漢字と使い分けについて:同い年の場合はどうなる?

「いとこ」とはあなたの親の兄弟姉妹の子供のことを言いますが、

そのいとこを漢字で書く場合、相手が1人か複数か、年上か年下かという違いによっていくつもの書き方が存在しています。

そのため最初は使い分けが難しいかと思いますが、考え方さえわかれば難しいことはありませんので、今回の記事でしっかりと覚えてしまいましょう。

なお、同い年の場合の「いとこ」という漢字の書き方についても解説いたします。

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目次

「いとこ」の漢字と使い分けについて

「いとこ」を漢字で書く場合、以下のような全部で11種類の書き方が考えられます。

なお、以下の表で登場する「私」の年齢は20歳とします。

漢字 意味
従兄 自分から見て年上の男性のいとこ Aさん(21)は私の従兄です。
従弟 自分から見て年下の男性のいとこ Aさん(19)は私の従弟です。
従兄弟 年上と年下の男性のいとこ同士 Aさんと私は従兄弟です。
従姉 自分から見て年上の女性のいとこ Aさん(21)は私の従姉です。
従妹 自分から見て年下の女性のいとこ Aさん(19)は私の従妹です。
従姉妹 年上と年下の女性のいとこ同士 Aさんと私は従姉妹です。
従兄姉 自分から見て年上の男性と女性のいとこ AさんとBさんは私の従兄姉です。
従弟妹 自分から見て年下の男性と女性のいとこ AさんとBさんは私の従弟妹です。
従兄妹 自分から見て年上の男性と年下の女性のいとこ AさんとBさんは私の従兄妹です。
従姉弟 自分から見て年上の女性と年下の女男性のいとこ AさんとBさんは私の従姉弟です。
従兄弟姉妹 いとこ全般を指して使う漢字 従兄弟姉妹とは親の兄弟姉妹の子供です。

こういった漢字は特に結婚式の席次表を作成する際などに記載の必要性が生じますが、

基本的には「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」の4つの使い分けが分かっていればそれほど問題になることはないでしょう。

同い年のいとこは?

ここまでは、あなたから見たいとこの漢字の表記についてまとめましたが、

例えば、いとこが同い年であるという場合もあるでしょう。

その場合は年上か年下かという違いはありませんが、

相手と自分の生年月日の違いで表記を変えます。

例えばあなたの方が1日早く生まれている場合で、相手のAさんが女性の場合は、Aさんは従妹ということになります。

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「はとこ」や「おじ・おば」の漢字と使い分けについて

ここまでは「いとこ」の漢字についてまとめましたが

このそれぞれの漢字に「再」という漢字を付け足すと、それで「はとこ」と読みます。

「はとこ」とは親のいとこの子供のことであり、親の親の兄弟姉妹の子供の子供です。

詳しくは以下の家系図をご参照ください。(数字は親等を意味しています。)

↓クリックすると拡大されます↓

例えば「再従兄」とはあなたから見て年上の男性のはとこのことを言います。

また「いとこ」という漢字の使い分けと同じくらい

「おじ・おば」の漢字の使い分けも重要です。

「おじ・おば」はあなたの父母の兄弟姉妹のことを言いますが。

例えばあなたの父親に兄がいる場合、

その兄は「伯父」と書きます。

一方あなたの父親に弟がいる場合、

その弟は「叔父」と書きます。

「伯母」「叔母」もそれと同様で、あなたの親から見て年上か年下かで漢字の使い分けに違いがあります。

最後に

今回の記事では、いとこの漢字の表記の仕方と使い分けについて詳しくまとめました。

なお、先ほどの家系図をご覧になっていただければわかりますように、今回お話しした「いとこ」はあなたから見て4親等となる親族(血族)です。

[aside type=”yellow”]※補足※

血族とは実際に血の繋がりのある親戚のことです。

血の繋がりはないものの、婚姻によって親戚同士となった人物は姻族と呼びます。[/aside]

なお、はとこは6親等の親族ですが、民法第725条によると、親族と法的に呼ぶことが出来るのは6親等の血族まで(それに加えて3親等の姻族まで)と定められています。そのためはとこはあなたの親族ですが、はとこの子供は親戚ですが親族ではありません。

あなたと家系図でつながるような相手は「親戚」「親類」「親族」などと呼ばれますが、このうち親族だけは民法によってきちんと定義が定められています。親族間での有効な手続きなどを行う場合は、その親族の定義に基づき対象となるかどうかが判断されるのです。

最後になりますが、あなたと実際に関わることになる親族の範囲を図でまとめましたので、興味がある方は是非参考になさってください。

↓クリックすると拡大されます↓

[aside type=”yellow”]※補足※

あなたから見て血族を青で、姻族を黄色で示しています。

あなたから見た血族の親等を数字で、姻族の親等を〇数字で示しています。

実際には6親等の血族までが親族ですので、例えば「曽祖父母の曽祖父母」までは親族と呼ぶことが出来ますが、上の図は現実的に関わる可能性のある範囲で作成しています。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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