【叔母さん】と【伯母さん】の使い分けについて解説!

自分から見て、親の姉や妹のことを「おばさん」と言いますが、実はその漢字表記には2つの書き方があります。

それが今回のテーマである

叔母さん」と「伯母さん」なのですが、

結論から言うと、これはあなたの親の姉か妹かという違いによってその使い分けが異なります。

例えば、

あなたの母の妹のことを言う場合は
「叔母さん」と書き、

あなたの母の姉のことを言う場合は
「伯母さん」と書きます。

ちなみに「伯父さん」「叔父さん」の違いもそれと同じことで、あなたの父母から見た年齢の違いによって表記方法が異なります。

ただ、例えば義理の関係になってくるとまた少し考え方が変わるため、今回の記事ではその続柄の使い分けについて詳しくご紹介いたします。

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目次

「叔母さん」「伯母さん」の使い分けについて!義理の関係だとどうなるの?

まず、先ほどの説明の通り、親の実の姉や妹の場合には「親の年齢」を基準にしてその使い分けに違いが生じます。

例えば母親が50歳の場合

  • 55歳の姉はあなたから見て
    「伯母さん」で、
  • 45歳の妹はあなたから見て
    「叔母さん」です。

ちなみに、親戚でもないご近所の女性を「おばさん」と呼ぶこともあると思いますが、その場合漢字表記にすると「小母さん」となります。実はおばさんという言葉だけでも3つもの使い分けがあるのですね。

そして、それに加えて覚えておきたいのが、

義理の関係にある「おばさん」はなんと表記すれば良いのかということです。

例えば、あなたの母親の兄は「伯父さん」ですが、その兄の配偶者はあなたから見て義理の「おばさん」ですよね。

しかし、もしもその「あなたの母の兄の配偶者」が「あなたの母」よりも年下の場合、

年齢を基準に考えると義理の「叔母さん」と書きたくなってしまいたくなるところですが、

例えあなたの母親より年齢は下でも、母から見ると兄の配偶者は「義理の姉」になるため、母の兄の配偶者は年齢に関係なく「伯母さん」と書きます。

それと同じことで、母の弟の配偶者は絶対に義理の「叔母さん」です。

分かってしまえば当たり前のことですので、是非この機会に覚えてしまいましょう。

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「いとこおじ」「いとこおば」とは?

皆さんは「いとこおじ」「いとこおば」という続柄の相手と会ったことがあるでしょうか?

おそらく初めて耳にしたという方もいるかもしれませんが、

例えば「いとこおば」とは、あなたの「親のいとこ(女性)」のことを言い、

分かりやすく言えば、あなたの「はとこの母親」です。

今回の「おばさん」と関係のある話になりますが、いとこおばを漢字で表記する場合、

例えば母方のいとこおばの場合、

あなたの母親より年齢が上なら
「従伯母」と書き、

あなたの母親より年齢が下なら
「従叔母」と書きます。

なかなか漢字で書く機会もないと思いますが、せっかくなので是非覚えてしまいましょう。

伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)とは?

父母より年上のおじおばには「伯」という漢字を使い、年下のおじおばには「叔」という漢字を使いますが、

実は兄弟の順序を表す語として

伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)

という言葉が現在まで伝えられています。

この四字熟語では

  • 「伯」が「長兄」
  • 「仲」が「次兄」
  • 「叔」が「三男」
  • 「季」が「末弟」

とされており、伯母、叔母というところにこの漢字を使うようになったのもその伯仲叔季が関係から来ています。

なお、長兄と次兄とでは年齢差がそれほどなく、よく似ているところから、

よく似ていて優劣のないことを「伯仲」と言い、「実力が伯仲する」というように使います。

また、今回は伯母、叔母の使い分けについてまとめましたが、

例えば父の弟のことは、仲父(ちゅうふ)、季父(きふ)と書くことも出来るようです。

あまり使うこともないと思いますが、もしどこかでこの表記を見つけたら伯仲叔季のことを思い出してください(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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