お正月やお盆には親戚一同で集まるというご家庭もあるかと思いますが、
そういった親戚の間柄のうち、ある関係を指す言葉として
- いとこ
- はとこ
- またいとこ
のような呼び名が存在しています。
これらの違いがよく分からないという方も中にはいらっしゃるかと思いますが、
結論から申し上げますと、
- 「いとこ」とは、自分から見て親の兄弟姉妹の子供のことを言い、
- 「はとこ」とは、自分から見て親のいとこの子供のことを言います。
「またいとこ」とは「はとこ」の別の言い方でありこの2つは全く同義です。
ただしこれだけだと少々説明としては不十分ですので、今回の記事では「いとこ」と「はとこ(またいとこ)」の違いについて家系図で詳しく説明いたします。
「いとこ」と「はとこ(またいとこ)」の違いについて
親が兄弟姉妹同士で仲が良ければいとこ同士で会う機会も多いかもしれませんが、
はとこは親の親の兄弟姉妹同士が仲が良くなければあまり会う機会はないでしょう。
ただし、いとことはとこは年代的にも比較的近くなりやすいので、中にははとこ同士で仲が良いという方もいらっしゃると思います。
ここでその「いとこ」と「はとこ」の違いを明確にするために、
あなたを「本人」とした家系図をご覧になっていただきたいと思います。
↓画像をクリックすると拡大されます↓
[aside type=”yellow”]この図では実際に血の繋がりのある血族を青のボックスで、血の繋がりはないものの婚姻によって姻族となった親族を黄色のボックスで示しています。[/aside]
この画像を見ていただくと、「あなた」と「いとこ、はとこ」の関係性がよくわかるかと思いますが、当たり前ですがはとこの方が関係が遠いことがよくわかりますよね。あなたから見ていとこは4親等の血族であり、はとこは6親等の血族です。
ちなみに民法では「親族」と呼ばれる人物は
「6親等以内の血族か3親等以内の姻族」
と定義されているため、
はとこまでは親族と呼べる存在ですが、例えば「あなた」と「はとこの子供」は一応血の繋がりはありますが親族ではありません。
あなたが結婚できるのは「いとこ」から
「いとこ」と「はとこ」の違いを別の言い方で簡単に説明すると
- あなたといとこは祖父母が同じですが、
- あなたとはとこは曽祖父母が同じです。
つまり曽祖父母の「ひ孫同士」が「はとこ」ということですね。
そのためはとこ同士では年齢が近いことも多いでしょうし、実はいつの間にかはとことかかわりを持っていることもあるかもしれません。
ここで、親族の間ではどこから結婚できるのかと疑問を持たれる方もいるかと思いますが、
直系血族(両親、祖父母、曽祖父母、子、孫、ひ孫)以外の傍系血族(親の兄弟姉妹から派生するような血族)の場合、4親等以上離れるとその2人は法的に婚姻関係を結ぶことが出来ます。つまり、いとこは4親等ですので結婚することが可能です。もちろんはとことも結婚することが出来ます。
しかし、例えばあなたの叔父叔母や甥姪は3親等ですので結婚することはできません。
「はとこ」の別の言い方について
はとこのことを「またいとこ」とも言うとお伝えしましたが、
それ以外にも「ふたいとこ」と言ったりもします。
漢字で書くと「はとこ」の関係にある方は、
- 再従兄弟(はとこ)
- 又従兄弟(またいとこ)
- 二従兄弟(ふたいとこ)
のように書き、
「再従兄弟」で「はとこ」と読みます。
ちなみにいとこという漢字が「従兄弟」です。はとこの場合はそれに1文字プラスされるのですね。
また、いとこが女性の場合には「従姉妹」のようにも書きますし、
「従姉」「従妹」でもそれぞれいとこと読みます。はとこの場合もそれに1文字プラスされればはとこと読みます。当て字のようにして読むのですね。
最後に
今回の記事では、いとことはとこの違いについて具体的に解説しました。
ちなみに曽祖父母が同じで、祖父母の兄弟姉妹同士の孫をそれぞれはとこと呼ぶのですが、
例えば高祖父母が同じ出、曽祖父母の兄弟同士のひ孫同士のことを
「三従兄弟(みいとこ)」と言ったりもします。
ここまで行くと、なかなかお互いに面識のある方は少ないかもしれませんね(^^)
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。