【寒中見舞い】具体的な「はがき」の内容について解説!

「寒中見舞い」とは、本来は厳寒期に出す互いの近況報告を兼ねた季節の挨拶状のことを言います。

「松の内(門松などの正月飾りを飾っておく期間)」が終わる1月8日から、

「立春(暦の上で春が始まる日)」となる2月4日(もしくは3日)の前日(節分)までに出すのが一般的で、

もしも出したい相手がいる場合には、この間に準備をしなければなりません。

ただ、現在では寒中見舞いは様々なシーンで出されるものであり、

例えば、

  1. 季節の挨拶
  2. 1月7日までに返せなかった年賀状へのお返事
  3. 喪中の方への挨拶(喪中はがきへの返事)
  4. 喪中にもらった年賀状への返事
  5. 喪中と知らずに年賀状を出してしまった際のお詫び

といった場面で寒中見舞いを出すと良いとされています。

特に、1月7日までに年賀状を返しきれなかったという方ももしかするといらっしゃるかもしれませんが、7日を過ぎてから年賀状を返すというのは少し不自然ですので、その場合には寒中見舞いとして返すと良いでしょう。

そこでこちらの記事では、そのそれぞれのシーンにおける実際のはがきの内容について解説いたします。

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目次

【寒中見舞い】のはがきの内容について

それではさっそく、先ほどご紹介した5つの場面における寒中見舞いのはがきの内容についてみていきましょう。

季節の挨拶

まず初めにご紹介するのが、寒中見舞いの本来の目的と言える季節の挨拶です。

普段年賀状のやり取りしている相手に出しても良いですし、

少々疎遠になっている方、雪が多く寒い地域に住んでいる身内や友人などに挨拶としておくるようにしましょう。

寒中見舞い申し上げます」と書いた後で、近況や相手を気遣う言葉を記述します。

1月7日までに返せなかった年賀状へのお返事

もしも年賀状が届いたら、マナーとしては同じ年賀状で返事をするのが原則です。

しかし、返すのをすっかり忘れてしまったり、

なかなか書いている時間もなく、そのまま松の内の期間が終わってしまったということももしかするとあるかもしれません。

そのためもしもそのようなケースでは、寒中見舞いとしてお返事をするようにしましょう。

実際には、以下のような例文で返すと良いでしょう。

寒中見舞いの挨拶に加え、年賀状を頂いたお礼や、返事が遅れてしまったことに対するお詫びを書いて送ります。

喪中の方への挨拶(喪中はがきへの返事)

もしも普段から年賀状のやり取りをしている相手から「喪中はがき」が届いた場合、その相手には年賀状を送ってはいけません。

ここで喪中はがきとは、自分の身内に不幸があったことを普段年賀状のやり取りをしているような相手に伝えるもので、

喪中はがきは「年賀欠礼状」とも言い、新年の挨拶を控えますということを周りに伝えるものとしての役割を持ちます。

ただし、年賀状は新年を迎えられたことをお祝いするものですので、喪中の相手に出すことは失礼にあたってしまいますが、

寒中見舞いは季節の挨拶状としての役割を持つものですので、喪中の相手に送っても失礼にはなりません。

また、喪中はがきへの返事という意味で、寒中見舞いを出すと良いとされています。

ただし、この際に新年をお祝いしてはいけませんので、記述する文言には気をつけなければなりません。

喪中にもらった年賀状への返事

もしも相手がこちらの喪中を知らず、年賀状が届いてしまった場合、

年賀状での返事はできませんので寒中見舞いとして返事を書きます。

なお、この際年賀状への返事ではありますが、

おめでたい漢字である「賀」の使用は避け、年賀状ではなく「お年始状」のように言葉を言い換えるようにしましょう。

また、「おめでとう」「お喜び」といったお祝いの言葉の使用も避けた方が良いとされていますのでお気を付けください。

喪中と知らずに出してしまった年賀状のお詫び

もしも相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまい、あとから喪中であることを知った場合、

年賀状を出してしまったお詫びの意を寒中見舞いで伝えましょう。

このように、寒中見舞いは様々な場面で利用できる挨拶状です。

今回ご紹介した文章の内容もあくまで一例ですので、

自分がどういったシーンで寒中見舞いを書きたいのかを確認したうえで、今回の内容を参考にしていただければと思います。

【寒中見舞い】を書く際のマナー

特に、寒中見舞いを自分より目上の方に送る際のマナーになるのですが、

その場合「、」や「。」などの句読点はなるべく使わない方が良いとされています。

また、これは年賀状でも同じで、年賀状の挨拶を書く際も基本的に句読点は書きません。

これはなぜかというと、そもそも句読点とはその昔「教養のない相手」が読みやすいように使用されたという歴史があるため、

目上の方に送る文章、挨拶の中に使ってしまうと失礼に当たってしまうという名残が残っているのです。

もちろん、丁寧な文章を書いて送れば、例え句読点が使われていても相手から怒られることはないと思いますが、

一応マナーとしてこの決まりごとは守ったうえで文章を書いた方が良いでしょう。

友人などに来る際にも、形式的なマナーとして句読点がない方が良いでしょう。

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関連:喪中(忌中)における「お歳暮」のやり取りについて

日本には、年の暮れに日ごろお世話になってる相手に対してお歳暮を贈るという習わしがありますが、

もしも相手が喪中であったり、もしくはこちら側が喪中である場合には、そのやり取りには気をつけなければなりません。

というのも、もしも身内に不幸があった場合、その亡くなった方との関係性にもよりますが、一般的には亡くなった日から1年間を喪中とする方が多いでしょう。

ただ、単純に喪中というだけならお歳暮を送ることも問題ないのですが、

亡くなった日から49日間の間は、特に故人の死を悼み、慎まなければならない忌中(きちゅう)の時期となりますので、この間のお歳暮のやり取りは避けたほうが良いでしょう。(忌中の期間は、仏式では49日、神式では50日となります。)

そこで、もしも忌中の間が丁度年の暮れと重なる場合には、松の内があけてから、お歳暮を寒中見舞いと一緒に贈ると良いとされています。

これは絶対的な決まりではありませんが、例えば忌中の相手にお歳暮を贈ると、せっかく贈ったものが縁起の良くないものであるととらえられてもおかしくありません。マナーとして、少なくとも忌中は避けたほうが良いということです。

また、通常お歳暮を贈る際には、通常のし紙に「のし」と「紅白の水引」が印刷されていますが、のしも紅白の水引もお祝いの気持ちを意味するものです。そのため喪中の相手に送るものとしてはふさわしくありませんし、こちらが喪中の間も喪に服している身として良いものではありません。

そのため、のし紙には無地の奉書紙か白い短冊を使うようにしましょう。

最後に

今回の記事では、寒中見舞いのはがきの内容と、寒中見舞いを送る際のマナーなどについて解説いたしました。

寒中見舞いのはがきは年賀状ほど一般的なものではないかもしれませんが、

今回の記事を読んでいただければわかりますように、寒中見舞いは様々なシーンで活用できる挨拶状です。

この先、きっと喪中はがきを送る機会も、送られてくる機会もあると思いますので、そういった際に寒中見舞いでどう対応したら良いのかということをここでよく覚えてしまいましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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