【解説】学生で一人暮らしの場合、世帯主は誰を書けば良いの?

初めて一人暮らしをする方にとって、世帯主や続柄の欄に誰を書けば良いのかとわからない方も多いと思いますが、

これについては、一人暮らしをする際に

住民票」を新住所に移しているかどうかによって変わります。

結論としては、

  • 住民票を実家のままにしている場合は、実家の世帯主の名前を書き、
  • 住民票を新住所に移している場合は、そこに一人暮らしをする本人が世帯主となります。

これは、学生か社会人かは関係ありません。学生であっても上記のような規則に従って記入することになります。

そこで今回は、そもそも世帯主とは何なのか。住民票を移すとはどういうことなのか詳しく解説します。

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目次

「世帯」および「世帯主」とは?

まず、そもそも「世帯」や「世帯主」とは何か?というところから説明いたしますが、

世帯とは「生計を同じくするものの集団」と定義されており、

世帯主とは、その世帯という集団の中の代表者のことです。

例えば父、母、子の3人暮らしで、父が主な収入を得て生計を立てているという場合には、基本的にはその父が世帯主として登録されていることになるかと思います。

それに加えて祖父母なども同居されている場合には、世帯主が祖父になっている可能性もありますので、誰が世帯主かというのはよく確認しておきましょう。(親御さんに聞けばわかるかと思いますが、住民票をとれば確実に記載がありますので間違いありません。)

学生で一人暮らしの場合の世帯主は「住民票」を移したかどうかで決まります。

例えばあなたが大学生となり、父と母とあなたの3人暮らしの世帯から1人離れ、別の住所で一人暮らしをすることになった場合、

転出届と転入届の提出を済ませ、住民票を移している場合には、新住所の世帯主はあなた自身になります。

この転出届と転入届の手続きをした覚えがないという場合、あなたの住民票の情報は実家の世帯の情報のままになっていますので、実際に世帯主を記入するような書類を作成される場合には、

住所欄 世帯主の欄 続柄の欄
実家の住所 実家の世帯主(通常父親) 父親か母親が世帯主の場合「子」と記入

というように、実家の住所や世帯主、そしてその世帯主から見たあなたの立場を続柄に書くことになります。

具体的な例を挙げると、例えば一人暮らし中にアルバイトなどをされる場合にそういった世帯主や続柄を記入する書類を作成されるかと思いますが、住民票を移していない場合にはそのご実家の住所や世帯主などの情報を記入するということです。(住民票を移している場合はあなた自身が世帯主であり、続柄には「本人」と記入します。)

[aside type=”pink”]引っ越しをされる場合には、引っ越し日の14日前から転出届の提出が可能であり、引っ越し日から数えて14日以内に転入届を提出する必要があります。転出届はもともと住んでいた市町村の役所に提出し、転入届は新しく住む市町村の役所に提出します。なお、引っ越し先が同一市町村の場合には、転出届の必要はなく、転居届という書類を引っ越しから14日以内に役所に届け出る必要があります。[/aside]

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学生の一人暮らしの場合、住民票を移す必要がないケースもあります。

もし一人暮らしをされる場合には、原則として先ほど説明した転出届や転入届による住民票の移動が必要となり、期限を過ぎてもその手続きが行われていない場合には、5万円以下の過料の支払いを命じられるような場合もあります。

しかし、例えば学生の場合で、もしもその学校を卒業後に再び実家に戻るという風に決めている場合には、例外として住民票を移さなくても良いということになっています。

すなわち、新住所にずっと住むというわけではなく、あくまで生活の拠点はご実家であると決めている場合には、住民票をわざわざ移す必要はありません。学生に限らず、例えば転勤で1年以内にまた元の住所に戻るということが分かっているような場合にも住民票を新住所の方に移す必要はありません。

つまり住民票に記載されているべき住所とは、あなたの生活の拠点となるべき場所の住所であり、それは現在主に暮らしている場所ではなくても大丈夫ということです。

ただ、生活の拠点を実家にしておくと決めたものの、もしも学生を卒業した後にやはりご実家には戻らずに新住所に住むということになった場合には、住民票を移すようにしましょう。

また、現時点ですでに引っ越しからしばらく経っており、住民票を移したいという場合には、やはり転出届と転入届の提出を行い住民票を移しましょう。5万円以下の過料が取られる可能性があると言いましたが、よほどのことが無ければ役所の方も融通を聞かせて適切に処理をしてくれます。

まとめ

今回の記事では、学生の一人暮らしの場合、世帯主は誰になるのかという部分について詳しくまとめました。

ちなみに私も大学と大学院に通うために6年間一人暮らしをしていたのですが、その間の住民票は実家にしてありました。ただ、卒業後にやはり一人暮らしの方の住所にそのまま住むことになったため、転出届、転入届の手続きを行い住民票を移動させました。

実際に手続きを行われる場合には、転出届を提出した際に「転出証明書」という書類をもらうことになるため、その転出証明書と転入届をもって新しい住所の役所で所定の手続きを行うことになります。(転出届、転入届は役所においてありますので、その場で記入することになるかと思います。)

また「世帯主」及び「続柄」の記入の際になんと記入したら良いのかわからないという方もいると思うのですが、

もしも父か母が世帯主の場合には、

あなたの続柄は「子」となります。

ただし、もしもあなたの祖父か祖母が世帯主の場合には、

続柄の欄には「子の子」と記入することになっているため、「孫」と記入しないようにご注意ください。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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