【解説】大学生の一人暮らし、1ヶ月の生活費はどのくらい?

大学生になると、親元を離れて一人暮らしをされる方も多いことでしょう。

そういった場合、仕送り、奨学金、そしてアルバイトによる収入などを活用して生計を立てることになるわけですが、いったい1ヶ月で実際にどれくらいの生活費がかかることになるのかというところが気になりますよね。

また、実際にアルバイトでお金を稼ぐとなると、

例えば稼ぎすぎると逆に親に迷惑をかける可能性がある他、

「アルバイト所得」と「それ以外の所得」とでは扱いが異なりますので、生活費のために自分でお金を稼ぐ場合には注意が必要です。

そこでこちらの記事では、大学生が一人暮らしをする場合の1ヶ月の生活費と、生活費を稼ぐ際の注意点について解説いたします。

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目次

大学生の一人暮らし、1ヶ月の生活費はいくらかかるのか?

それではさっそくですが、大学生の一人暮らしではだいたい1ヶ月にどれくらいの生活費がかかるのか見てみましょう。

これに関しては、全国大学生活協同組合連合会によってとても参考になる統計が過去に行われており、数年にわたって一人暮らしの大学生の収入と支出の平均額がまとめられています。

その中で、2017年度のデータを引用させていただきますと、収入と支出の様子は以下のようになっています。

1ヶ月の生活費<下宿生>

2017年度
仕送り 72,980
奨学金 20,190
アルバイト 28,700
定職 130
その他 1,820
収入合計 123,890
食費 25,190
住居費 52,820
交通費 3,330
教養娯楽費 9,830
書籍費 1,510
勉学費 1,380
日常費 6,070
電話代 3,800
その他 3,010
貯金・繰越 13,820
支出合計 120,750

引用元:第53回学生生活実態調査の概要報告

引用元のサイトでは、2010年からのデータも見ることが出来るので是非一度そちらもご覧ください。

そしてこちらの表からお分かりいただけますように、一人暮らしの大学生の1ヶ月の生活費(支出合計)は大体12万円程度となっています。

最近では、大学生の半数以上が奨学金を借りており、生活費として活用しています。

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大学生のアルバイトに関する注意点

大学生が一人暮らしをするとなると、おそらくほとんどの方がアルバイトをすることになるでしょう。

ただしアルバイトをする場合に注意したいのが、収入を得すぎるとそれが逆に親に迷惑をかける可能性があるということ。

これはどういうことかというと、

普通、大学生は社会人として働く親の被扶養者になっていますが、

アルバイト所得が一定額を超えてしまうと、その親の扶養家族の対象から外れしまい、結果親の税金が高くなってしまうのです。

また、親の扶養から外れるということは、つまりアルバイトをしている本人に税金を納める義務が生じます。

[aside type=”yellow”]

アルバイトの場合は税金の分が給料から引かれるため、実際に税金を納める手続きは必要ありません。

ただし、2か所以上のアルバイトを掛け持ちした結果、その収入の合計額が103万円(後述)を超えてしまった場合には確定申告をする必要があります。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。[/aside]

そして、ここでよく覚えておきたいのが、

103万円の壁」と「130万円の壁」です。

具体的には「扶養」と呼ばれているものには

  • 税金(所得税・住民税)の扶養
  • 社会保険(健康保険・厚生年金保険)の扶養

という2つの種類があり、

アルバイト収入が103万円を超えてしまうと外れてしまうのが税金の扶養で、

アルバイト収入がおおむね130万円を超えると外れてしまうのが社会保険の扶養です。

「おおむね」というのは、社会保険の扶養の場合は合計額が130万円を超えた場合に適用されるわけではなく、月額の収入が1年間で130万円を超えるペースになってしまうと被扶養者の対象から外れてしまう可能性があるためです。

このアルバイトと扶養に関しては以下の記事で詳しくまとめていますので、興味がある方はそちらをご覧になってください。

>>>※130万?103万?学生のアルバイトで税金がかからない条件とは?

基本的には、アルバイト所得が103万円を超えないように働いていれば問題ありません。

アルバイト以外の所得について

ただし、大学生がお金を稼ぐ際に気をつけたいのが、アルバイト以外の方法でお金を稼ぐ場合です。

というのも、アルバイトの場合は103万円以下であれば扶養から外れることもありませんし、学生が税金を納める必要もありませんが、

例えば、

  • アフィリエイト
  • 転売
  • FX

などのアルバイト以外の所得の場合には、所得が38万円を超えた時点で親の扶養から外れてしまいますし、税金の支払い義務が生じます。

これはなぜかというと、

アルバイトの場合は、

  • 基礎控除38万円
  • 給与所得控除65万円

という2つの控除が適用されるため、合わせて103万円までの所得であれば課税所得が0円以下に抑えられるのですが、

アルバイト以外の所得の場合はその65万円の控除が適用されないためです。

そのため、例えばもしもあなたが40万円所得として手に入れたとしたら、そこから38万円の基礎控除を引いた2万円が課税の対象となります。

最後に

今回の記事では、一人暮らしの大学生の1ヶ月の生活費と、生活費を稼ぐ際の注意点についてまとめました。

そもそもアルバイトで年間の収入が103万円を超えるということ自体なかなか難しいことですが、それでも私の身の回りにも学生時代に誤ってその限度額を超えてしまった方もいました。

そのため、もしもこの記事をご覧になっている大学生の方は、是非そういったことが無いようにお気を付けください(^^)

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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