※国民年金はいくらもらえる?その計算方法について解説!

国民年金の受給がもうすぐ始まるという場合、そういえばいくらもらえるのかという部分は皆さん気になると思います。

この国民年金の受給額は誰もが皆一定ではありませんので、実はいくらもらえるのかというのは早めに知っておいた方が良いことなのです。

また、原則として国民年金の受給は65歳からと定められてますが、

それ以外にも、60歳からもらうことが出来る繰り上げ受給や、70歳からもらう繰り下げ受給などのシステムもありますので、

そういった場合も含め、今回の記事では国民年金の計算の仕方等について解説いたします。

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目次

国民年金はいくらもらえる?現在の平均支給額について

まず、自営業などの場合には国民年金(老齢基礎年金)のみを、会社員の場合にはそれに上乗せされて支払われる厚生年金(老齢厚生年金)を受給することになるということは皆さんご存知かと思います。ちなみに、国民年金への加入は国民の義務であり、日本に住む20歳以上60歳未満の方は全員加入することになっています。

また、厚生年金に加入した場合、国民年金だけの場合に比べて年間の納付額は多くなりますが、その分老後にもらえる年金額が多くなるというメリットがあります。

では、実際に国民年金と、厚生年金は、現在1人当たりどのくらい支払われているのかというと、

最新(2018年)の発表によると、その平均支給額は以下のようになっています。

[aside type=”yellow”]

  • 国民年金:約5万5千円
  • 厚生年金:約14万7千円

[/aside]

これが、多いか少ないかというのは個人の判断にもよると思いますが、

例えば国民年金に20歳から40歳まで満期加入し、65歳から受給をはじめて仮に85歳まで生きたとすると、

その受給者は、受給開始から亡くなるまでの20年間の間に、実は自らが40年間で支払った額よりも倍近い金額を貰えることになります。

[aside type=”orange”]※補足
現在の国民年金定額保険料は月額16,340円(年度ごとに変動あり)。そのため、それを40年支払うと7,843,200円となります。一方原則として国民年金を満期納付している場合、その人物は月額64,942円を受け取ることが出来ることになっていますので、それを20年受け取ると15,586,080円となり、納付額の約2倍の金額となります。[/aside]

ただ、平均支給額を見ると、約55,000円となっていますが、

これは、満期の支払いをしていなかったために減額されたり、繰り上げ需給を行った結果減額されている方が多くいらっしゃるためです。そのため、実質64,942円をもらっている方は少ないということですね。(現在は約3割の方が繰り上げ需給を選択されているようです。)

これからはより高齢化社会になっていくことは間違いありませんので、長く生きるということは、それだけ年金の存在が頼りになるということになります。

では次に、実際に自分はいくらくらいもらえるのか、計算してみましょう。

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国民年金の計算方法について

まず、国民年金は日本に住む20歳以上60歳未満の方が加入することが義務付けられており、満期納付すると、毎月64,942円がもらえることになります。ただ、現在は未納の期間がある方が約3%いて、そういった方は遡って2年分しか支払うことが出来ませんので、それ以前のものが未納の場合には、もらえる支給額は減ることになります。(2015年10月から2018年9月までは、遡って5年分を後納できる措置が取られていましたが、現在は終了しました。)

もし未納期間がないという場合でも、原則として65歳からもらえる年金を60歳から受給する繰り上げ需給を選択された場合、その繰り上げる期間に応じて国民年金の額は変化します。逆に、65歳以降に後ろ倒しする場合には、それだけ受給額が増えます。(ただ、現状繰り下げ受給の方を選択されている方はほとんどいません。)

実際にいくらくらいもらえるのか、計算をした早見表がありますので、そちらを参考にしてください。

※支給開始時に決定した金額はそれ以降変化しませんので、いつもらい始めるかというのはとても重要です。

●国民年金支給額早見表

年齢 支給率(%) 年間支給金額 月額年金額
60歳 70 545,510円 45,459円
61歳 76 592.268円 49.356円
62歳 82 639,026円 53,252円
63歳 88 685,784円 57,149円
64歳 94 732,542円 61,045円
65歳 100 779,300円 64,942円
66歳 108.4 844,761円 70,397円
67歳 116.8 910,222円 75,852円
68歳 125.2 975,684円 81,307円
69歳 133.6 1,041,145円 86,762円
70歳 142.0 1,106,606円 92,217円

なお、これは1歳ごとの変化を見ていますが、実際は月ごとに支給額が変化することになります。原則である65歳から1ヶ月早まることに、金額は×0.5の額だけ減額されますので、もし繰り上げ需給を検討されている方はそちらを参考に計算してみてください。

●繰り上げ減額早見表

請求時の年齢 0ヶ月 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月 11ヶ月
60歳 30.0 29.5 29.0 28.5 28.0 27.5 27.0 26.5 26.0 25.5 25.0 24.5
61歳 24.0 23.5 23.0 22.5 22.0 21.5 21.0 20.5 20.0 19.5 19.0 18.5
62歳 18.0 17.5 17.0 16.5 16.0 15.5 15.0 14.5 14.0 13.5 13.0 12.5
63歳 12.0 11.5 11.0 10.5 10.0 9.5 9.0 8.5 8.0 7.5 7.0 6.5
64歳 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5

年金をもらい始めるタイミングが重要!

あまりお金にゆとりがないという場合には繰り上げ需給を選択されることもあるかと思いますが、

最初に決定した金額は以降変化しませんので、長生きすればするほど、一生を通しての受給額は少なくなります。

仮に100歳まで生きたとして、60歳から受給する場合、70歳から受給する場合で総支給額を比較してみると、
[aside type=”yellow”]

  • 60歳に受給を開始した場合
    545,514×40=21,820,560円
  • 70際に受給を開始した場合
    1,106,606×30=33,918,180円

[/aside]
となり、実に1千万円以上金額に差が出ることになります。

そのため、国民年金をいくらもらえるかというのは、いつ貰い始めるかというタイミングがとても重要なのです。

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