三世代家族とは、
- 祖父母の代
- 子供の代
- 孫の代
という3つの世代が一緒になって暮らしている家族のことであり、
日本には、今もなおそういうご家庭が沢山あります。
ただ、例えばもし奥さん(お嫁さん)が、夫の方の祖父母世代の方と一緒に暮らすことになった場合、
そこにはもちろん、少なからず不安があることでしょう。
そこで今回の記事では、実際に三世代家族で暮らすこととなった場合に、
そのメリットやデメリットとしてどのようなことが挙げられるのか、実際の世間の声をもとにまとめます。
三世代家族のメリットとは?
それではまず初めに、三世代家族のメリットからまとめます。
メリット1:子供の面倒を見てもらえる
三世代家族のメリットとして、子供の面倒を祖父母に任せることが出来るということがまず挙げられます。
もちろん、そのすべてを任せることには問題がありますが、
一度子育てを経験している分、祖父母世代の方がいてくれることは間違いなく心強いことです。
また、祖父母にとっても、孫の面倒を見ることが出来るのは嬉しいことでしょう。
メリット2:家事を任せられる
育児もそうですが、家事をある程度任せることが出来ることもメリットの1つです。
掃除、洗濯、買い物やご飯の支度、
時にはご近所づきあいなどもありますが、
こういったものを祖父母世代の方と分担してできることは、自分に使える時間を増やすことにつながります。
メリット3:仕事ができる
育児や家事を祖父母世代に任せることが出来れば、子世代の方は夫婦ともに仕事をしやすいというメリットもあります。
共働きの世帯は年々増加傾向にありますが、
子世代の夫婦が働き、そこで得たお金などを貯蓄にまわせば、
それは結果として三世代家族全体としてのメリットになります。
メリット4:話し相手ができる
祖父母世代と子世代が良い関係性を築くことが出来れば、
話し相手、相談相手にもなるということもメリットの1つです。
また、祖父母世代がクッションになってくれることによって、
子世代の夫婦が、嫁や夫と喧嘩などをしなくなるという場合もあるでしょう。
また、夫の帰りが遅い場合には、嫁が1人になってしまう心配もありません。
メリット5:家賃の分を貯金にまわせる
祖父母が住む家に一緒に住むということになった場合、
家賃がかかりませんので、その分を貯金にまわすことが出来ることも大きなメリットです。
また家賃だけではなく、必要な出費は各々で分担することもできます。
三世代家族のデメリットとは?
それでは次に、三世代家族のデメリットについてまとめます。
デメリット1:気が休まらない
自分の本当の親ならいざ知らず、義父や義母との同居では、気が休まらないというデメリットがあります。
例えどれだけ親切な方との同居でも、気を遣わないわけにはいきませんよね。
ただ、人間というものは、自分の家にいるときくらいはあまり気を遣わずに生活したいものです。
だからこそ三世代での同居は、
祖父母世代にとっても、子世代にとっても、
互いに気を使うので、気疲れしてしまうかもしれません。
デメリット2:生活リズムを合わせる必要がある
今後祖父母世代と一緒に同居することになった場合に、
互いに生活リズムを合わせる必要があるということもデメリットの1つです。
特に、基本は子供世代の方が気を遣い、祖父母世代に合わせるものだと思いますが、
祖父母世代が早起きの場合で、これまでそういったリズムで生活していなかった場合は大変です。
それが毎日続くということを考えると、不安になりますよね。
デメリット3:子育てに口出しされる
三世代家族は、祖父母世代に子育てをある程度任せることが出来ることは確かにメリットですが、
中には、逆に子育てに介入しすぎる祖父母の方もいるでしょう。
また、特に祖父母世代にとって孫はかわいいものですので、
あまりにも過保護になりすぎてしまう場合もあるかもしれません。
そういう祖父母との同居は簡単なことではないでしょう。
デメリット4:食事の内容にも気を遣わなければならない
年代が違うと、食事の好みも変わってきます。
たまには揚げ物などが食べたいと思っても、
祖父母にあわせて、日本食を中心とした食事にしなければならないという場合もあるでしょう。
また、気心が互いに知れた夫婦だけならまだしも、
嫁が夫の両親と住むことになった場合、毎日の献立を考えるのも大変です。
義母が家事に協力的な方ならまだ良いですが、そうでない場合は重荷でしかありません。
デメリット5:意見が合わない
本当の親でさえ意見が合わないこともある中で、
赤の他人である義母や義父と住むことになった場合、意見が合わないこともあるでしょう。
また、良い関係性を築くことが出来れば、話相手ができるという意味で同居はメリットになりますが、
逆に夫の義父や義母と馬が合わない場合、家庭の中でお嫁さんは孤独になってしまいます。
夫が仕事にでていて、専業主婦などをされている場合はなおさらです。
ちなみに、あの国民的人気アニメ「サザエさん」はまさに三世代家族ですが、
同居を検討中の方は、あのような良好な関係を築けるかどうかよく考えてみましょう。
祖父母世代と子世代の「ズレ」
皆さんの身の回りにも、なかなか自分と意見や価値観が合わないという方がいると思うのですが、
そういう方と同居をすると言うことになった場合、大変なのは目に見えていますよね。
特に、もともとの性格が合わないという場合もあると思いますが、
やはり、年代が違ったり、互いの立場が違うと、意見が合わないという方も多いようです。
特に祖父母世代の方は、孫を可愛いと思うあまり、息子夫婦などと意見が合わなくなってしまい、
別々に暮らしている場合には、それが原因となり疎遠になってしまうという場合があるようです。
例えば、質問サイト「発言小町」より抜粋した、以下の2つの例に目を通してみてください。
- タイトル:孫に会えない人生なんて…。
- タイトル:息子夫婦に「子育てに口を出さないで」と言われました。
この記事を読んだ感想として、質問主に同意の声もあれば、質問主は間違っていると思う方もいるでしょう。
ただ、質問とその回答の例からわかりますように、様々な意見を持っている方がいらっしゃいます。
だからこそ、三世代での同居はしっかりとよく考えてから決めるべきものであり、
性格などが合わない可能性が高いと思うのであれば、やめるべきです。
ただここまで読むとデメリットの方が強調されているように感じられてしまいますが、
実際、同居して良かったという意見を持っている方もたくさんいらっしゃいます。
結局は、年代などは抜きにして、人として付き合っていけるかどうかという部分が重要ですので、
同居を検討中の方は、夫婦でよく話し合った結果の上で決めるようにしましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)