【解説】お盆にお寺へ渡すお金の名前(表書き)は?

地域によって差がある風習ですが、

毎年お盆になると、お寺に対してお金を包んで渡すようにしているところもあると思います。

これを「御布施(おふせ)」と呼び、時にはお盆以外にも様々な場面でお渡しになっているご家庭もあるようです。

では、そもそも御布施とはいったいどんな意味のあるものなのでしょうか?

今回の記事では、御布施の詳しい意味や、地域差などについて詳しく解説いたします。

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目次

御布施とは?

そもそも「御布施」とは、仏教における慣習の1つであり、

御本尊様に「感謝の気持ちで施し供える」との意味からお金をお供えすることを言います。

また、故人の供養をしていただいた僧侶に対しての謝礼という意味も含まれますが、対価として支払うものではなく、

やはり御本尊様、つまりお寺のためにという意味でお渡しするものであるため、僧侶はお預かりするという形で御布施を受け取ります。

毎年御布施をお供えしているところもあれば、そうではないというところもあるでしょう。

ただし故人の葬儀を行う際には、僧侶に読経などをしていただくことになりますし、基本的に御布施は包むものです。

御布施を渡すタイミングは葬儀の前でも後でもどちらでも問題ありませんが、

葬儀が始まる前に、僧侶に挨拶する場面で御布施をお渡しするようにすると自然でしょう。

菩提寺(ぼだいじ)と檀家(だんか)

皆さんのご家庭にも代々続くお墓があると思いますが、日本ではそのご先祖の遺骨をお寺が管理する墓地に埋葬しているご家庭も多いです。

お墓は全国いたるところにありますが、よくお寺の敷地内にあるような大きなお墓も見かけますよね。

そして、代々に渡って供養や法要をしてもらっているお寺を菩提寺(ぼだいじ)といい、その菩提寺と関わりのあるご家庭を檀家(だんか)と呼びます。

もしもどこかのお寺の檀家になっている場合、そのお寺の僧侶は毎年お盆になると檀家の家をまわり、お経を読んで法要を行ってくれます。

そして、もしもお経を読んでいただいた場合には、そのタイミングで御布施をお渡しします。

ところによってはお盆の時だけではなく、法事の際、お彼岸、お正月にも御布施を包んでお渡ししている地域もあるようです。

御布施の風習や金額は宗派によっても異なるため、どのくらいの額をお渡しするのかというのは一概には言えませんが、

例えばお盆の際には1万円以下のお布施を包むことが多いようです。

もしも御布施の金額が分からない場合には、僧侶に直接ご相談してみることをお勧めいたします。

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御布施の包み方について

御布施の包み方については、特に絶対の形式というものはありません。

葬儀に持参する御香典の場合には、不祝儀袋を用意し、黒白の水引をかけ、表書きは御霊前とするのが一般的ですが、

御布施の場合には、白の奉書紙か白い封筒(郵便番号欄のないもの)を用意し、表書きはあっても無くても問題はありません。

また、基本的には水引をかける必要もないのですが、地域によっては黄白の水引をかけるところもあります。

水引をかけるべきかどうかというのは、ご近所の檀家さんの話を聞いて参考にしましょう。

ただ、このようにお布施を包むものの外観には特に絶対的な決まりはありませんが、

包んでお渡しする際にはマナーとして気をつけたいポイントがいくつかあります。

まず、奉書紙に包む場合には、半紙でお札を包むか、中袋にお札を入れてこれを中包みとし、その上から奉書紙で包むようにします。

大切なのは中包みを用意するということですね。この奉書紙で包むやり方が一番丁寧な方法です。

ただし、現在ではamazon等のサイトでも封筒タイプのものが沢山販売されていますので、そういったものに包んでお渡しすれば特に大きな問題はないでしょう。

ただ、御布施をお渡しする際には、手渡しではなく、小さなお盆に乗せて、表書きの文字がお坊さんの正面にくるようにお渡しする方法が良いとされています。

これについても、ご近所の檀家さんのお話などを参考にしてみてください。

最後に

今回の記事では、お盆やお彼岸といった場面でお寺に供えるお金をなんというのか、そしてその意味について詳しく解説しました。

御布施を包む封筒は何も書かれていなくても良いと言いましたが、もちろん表書きくらいはあった方がマナーとしては良いでしょう。

水引をかけるか否かは地域の風習にもよりますが、御布施はお寺に供えるものであり、その受け取り手に不幸があったわけではないことから、水引をかけない方が丁寧であるとされています。

もしも御布施をお渡しするのが初めてのことで、よくわからないことがある場合には、周りの方や、実際に僧侶の方にもご相談なさったうえで、その地域におけるマナーをきちんと確認するようにしておきましょう。僧侶にご相談するのは失礼なことではありません。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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